ハープ人名事典

ニカノール・サバレタ

スペイン出身のハープ奏者。マドリード音楽院のビンセンタ・トルモ・デ・カルボと、ルイーサ・メナルゲスに師事。1925年にパリに留学、マルセル・トゥルニエとジャクリーヌ・ボに師事、翌1926年、同地で初めての公式演奏会デビューを果たす。その後アメリカを訪れ、1934年には北米デビューを果たす。1950年にプエルトリコの演奏旅行で出会った女性と1952年に結婚、スペインに居を定め、サバレタは欧州各地に演奏旅行に出かけた。1959年から1962年までシエナのキジアーナ音楽院でハープの教鞭も執った。サバレタに作品を献呈した作曲家として、ヒナステラ、ミヨー、ヴィラ=ロボス、ロドリーゴといった錚々たる作曲家が名を連ね、それらを合せたサバレタの録音は、300万枚のレコード売り上げに匹敵すると云われている。

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