ハープ人名事典

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

オーストリアの音楽家。古典派音楽の代表格で、ハイドン、ベートーヴェンと並んでウィーン古典派三大巨匠の一人である。ハープとの繋がりは、「フルートとハープのための協奏曲」1曲に尽きる。1778年にパリのドゥ・ギーヌ公爵親子とアドリアン・ルイ・ドゥ・ボニエール公爵のために作曲された。ボニエール公爵と彼の娘がフルート好きであり、娘の結婚する際に依頼されたという。モーツァルトが実はフルート嫌いで、ハープとの協奏曲を作るに当たり、調性も演奏しやすいハ長調を選び、典雅で上品で、かつ聴き応えのある協奏曲に仕上がっている。後に、ハープがフルートと相性の良い楽器であると認知される端緒ともなった。

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