ハープ人名事典

ルシール・ローレンス

アメリカのハープ奏者、教育者。ボストンで高名だった叔母からハープを習い、独習を重ね、18歳でプロ・デビュー。帰国後、かねてから折に触れ師事してきたカルロス・サルツェードと結婚。サルツェード・ハープ・アンサンブルや自身のローレンス・ハープ・クインテット、またはソロでアメリカ各地を演奏するとともに、夫サルツェードの技術をベースにした「サルツェード・メソッド」を、直接指導・出版などで伝播することに腐心した。二人は1936年に離婚してしまったが、夫婦の活動は20世紀で最も広範に伝播したハープ指導法のひとつとなった。また、初代アメリカ・ハープ協会の代表も務めた。

もどる