ウェールズのハープ奏者。存命中は、当時最も称賛されたハープ奏者、作曲家の一人であった。王立音楽院でハープを学び、ハーピストとしてヨーロッパ中で活躍。1871年から王立音楽院の教授とビクトリア女王付きのハープ奏者として活躍しながら小品や練習曲を多く残し、その洗練された技巧は高く評価された。作風はウェールズの民俗音楽を用いながらも古典的な様式で書かれたもので、分散和音と上昇するアルペジオを巧みに用いたハープならでは音色が魅力的。とりわけ「吟遊詩人の祖国への別れの歌」は、有名である。