ハープ人名事典

カルロス・サルツェード

アメリカのハープ奏者・作曲家・指揮者・ピアニスト・教育者。フランス生まれのスペイン人。サルセードとも表記。ハープ奏者として、歴史上最も偉大なヴィルトゥオーソ達人のひとりに数えられている。またエドガー・ヴァレーズの盟友として前衛音楽の普及に尽力したことでも名を残している。一方、盟友エドガー・ヴァレーズとともに、前衛音楽の普及にも尽力した。常にハープの新しいレパートリーを捜し求め、新しい様式による新作を委嘱・創作した。新奏法の中には、爪で弦をこするグリッサンドやトレモロ、弦の根元を弾きながら同時に響板を叩く奏法もあった。後にアメリカへわたり、ハープ・コロニーをつくり、ハープの啓蒙に尽くした。「天使のように奏でるためには、悪魔のように練習しなければいけない」という名言を残した。代表作に、「花火」「夜の歌」「古代様式の主題による交響曲」など。

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