ハープ人名事典

アデル・ジラード

アメリカのハープ奏者、作曲者。音楽一家に育ち、最初はピアノを習ったが、14歳のときに叔父に教わったハープに魅せられすぐに習得してしまい、アリス・二クスの紹介で放送局の楽団で演奏するようになる。20歳でシカゴに出てピアニストで生計を立てるようになるが、夫になるジャズ・クラリネット奏者のジョー・マルサラと出会い、キャスパー・リアードンに次いで女性としては初めて公共の場でジャズ楽器としてハープを演奏した。ドラマーのバディ・リッチ、シェリー・マン、ギタリストのチャーリー・バード、トランペット・編曲者のニール・ヘフティなど、後のジャズ界の大立者になる音楽家と交流し、自らもトリオを結成し、ハープで自作曲「ハープ・ブギウギ」などを披露し、人気を博した。またハリウッド映画「風と共に去りぬ」の主役のスクリーンテストを受け、端役で出演したこともある。

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