今夏7月末まで、英・カーディフで開催されていた「ワールド・ハープ・コングレス」で、サルヴィが新たなエレクトロ・アコースティックハープを発表した。その名も「エレクトラ」。命名はギリシャ神話に出てくるアガメムノーンの娘「黒衣の似合うエレクトラ」とエレクトロにかけたか、ブラック+レッドもしくはブルーというハイブリッドなカラーリングが全体的にクールでミステリアスな印象を与える。
本来、ハープに限らず電気音響機器は、その機械的振動を電気信号に変換することで音源を増幅する。だが、新しい サルヴィ・エレクトラでは 2 つの増幅器で行われる。個々のストリング(弦)の ピックアップと、サウンドボードに設えられた48 番目のピックアップである。これによって、モノまたはステレオ出力、ナローまたはワイド ステレオ、また個々の弦の出力を 4 つの異なる領域 (低音、中音、高音、響板) に分けることができるという。ハープの可能性をさらに広げるモデルとして注目される。