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ハープの種類

ハープは、半音装置の違い或いは有無で3つの種類に分類することができます。

1.ペダルハープ 2.レバーハープ 3.半音装置無しのハープ

その中でもいろいろな大きさ、重さ、弦数、音域があります。
銀座十字屋ハープ&フルートサロンではペダルハープとレバーハープを取り扱いしております。この他、半音装置のないハープの代表といえば、「アルパ」(インディアンハープ)、「ビルマの竪琴」があります。

1.ペダルハープ

高さ 164cm-200cm
重さ 26.5kg-45kg
弦数 40、42、44、46、47
音域(最大音域) 0.Oct.G-7.Oct.C

 

ハープの中でも一番ポピュラーなのがこのハープです。ペダルハープはコンサートグランドハープ、グランドハープなどの呼び方もあります。

ここで一番重要になるペダルの役割を説明したいと思います。ピアノと対比すると分かり易いと思いますが、ピアノは普通88鍵盤です。それに対してハープは一番多いものでも47本しか弦がありません。それなのにほぼピアノと同じ音域を演奏できます。ピアノには黒鍵盤として初めから半音が用意されていますが、ハープにはそれがありません。そこでペダルを使って半音を作ります。一本の弦で半音間隔に三つの音が出る仕組みになっています。ペダルハープは「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」7本のペダルがあり、このペダルを操作することによって半音を変えていきます。下図はペダルの場所に対する音です。真ん中が中立、下がシャープ、上がフラットになります。

面白いことに(ハープの得意技の一つですが)隣り合う弦を「同じ音」に簡単にできます。例えば「ド」の弦を半音上げて「ド♯」に、「レ」の弦を半音下げて「レ♭」にします。いかがですか?これは同じ音(ピアノの鍵盤上で)ですね!このように7つあるペダル全てで音を重ねたり、離したりすることができます。「ド」の音について言えば全てのオクターブの「ド」が同時に上げ下げ出来る仕組みになっています。

 

2.レバーハープ

高さ 75cm-162cm
重さ 3.5kg-20kg
弦数 25、34、36、38
音域(最大音域) 1.Oct.E-6.Oct.A

 

ノンペダルハープの中でも今日多く使われているのは、レバーハープという種類のハープです。レバーハープは名前の通り、半音装置がレバー式のものを指します。

ペダルハープとは違い基準になる音を半音上げる操作しかできないため、曲のレパートリーが少ないなどの点もありますが、ペダルハープに比べ重量も軽く、持ち運びをすることが容易なため人気のあるハープです。
基本的には音を半音下げることができないため、全てのレバーを下げた状態で「シ」「ミ」「ラ」の三音を「♭」(半音下げた変ホ長調)に調律します。通常の「ド」から始まるハ長調にする場合は、半音下げて調律した三音のレバー全てを上げます。

ペダルハープとの違いは、指を使って半音を操作するため、音の上げ下げが1音ずつしか出来ないことです。それでも、構造がシンプルで音色が優しく、「暖かい音」が出せるため、根強い人気があります。

 

3.半音装置の無いハープ

「アルパ」が代表的ですが、ご存知のようにこの楽器は南米の民族楽器です。本来は、ある狭い範囲・地域でしか文化的交流の無かった時代の音楽(民謡)を演奏するためのものでした。したがって、地域なりの音階や節回しが演奏できれば事足りたので、半音装置は必要なかったのです。現在ではテクニックで半音を出したり、又、構造的にも半音装置のある「アルパ」が使われるようになっています。他には映画などで有名な「ビルマの竪琴」や日本の古代「天平時代の箜篌」がありますが、この2種類のハープは共に支柱(Column)がありません。

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