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Vol.8 Wave Co[rr/ll]ection / Mayu

銀座十字屋で取り扱うCDの中から、スタッフが実際に聴いてみて、みなさまにおすすめしたいCDをレビュー形式でご紹介します。CDレビューの一覧はこちら

 


Wave Co[rr/ll]ection / Mayu

今年も一年が終わろうとしている。自分としては、特に健康面で悪い所がなかったと自負していたが、新聞記事を見てドキッとした。「健康な人でも心が疲れている人は多い」と。加えて、たまたま読んでいた本に、「社会的に帰属意識が高い人ほど、ストレスを内面に溜めやすい」とあった。なんでも無意識に溜め込んでいると、それは予兆もなく破裂し、健康なはずの体も蝕むという。くだんの記事の主役が、Mayuであった。ハーピストであり、音楽療法にも取り組んでいる。その人の波動に合せて、オーダーメイドの演奏をするらしい。だが、このほど誰にでも共通する根源的な癒しが感じられる波動調整用の音楽を、CDに吹き込んだ。

強力なパワースポットで収録した自然音をミックス。録音エンジニアは、生形三郎氏が担当。専門家による脳波測定の解説書も付いている。音のリラクゼーションに、真摯に真正面から取り組んでいる気配が窺われる。藪にらみだった自分も、「そんな簡単には、引っ掛からないよ」と半ば懐疑的に聴き始めた。「穏やかな輝き」「静かな時間」「明るい気持ち」といったパートに分かれた音は、まずはゆったりとつま弾かれるハープの音色が何とも言えない眠気を誘う。目を閉じればそのまま落ちるというか、昔、床屋さんで蒸しタオルを顔に当てられて、暫く頬を温められているうちに転寝した経験にも似て、浮遊感を伴う音楽トリップになった。最後の「明るい気持ち」に差し掛かると、強力なパワースポットで収録したと思われる、のどかな田舎の情景が、音楽にブレンドされて聞こえてくる。どこかで蜩(ひぐらし)が鳴いている。せせらぎの音が優しく体全体を包んでくる。そういえば、久しく郊外の空気吸ってないな。聴き終わったら、師走なのに優しい気持ちが戻ってきた。何でも試してみるものだなあ。


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