ハープ人名事典

ヤン・ラディスラフ・ドゥシェック

イギリス・ピアノ楽派の基礎を築いたボヘミア人現在のチェコの作曲家・ピアニスト。「ソナチネ・アルバム」で知られている。デュセックとも表記。音楽家の父から音楽を学び、主にパリやロンドンでピアニストとして活躍した。ロマン派のピアノ曲の作曲家の重要な先駆者であると目されている。多くのピアノ曲を作曲したが、時代背景として、ちょうどペダルハープがシングルアクションからダブルアクションに発達した時期であったこと、そして母ヴェロニカと妻ソフィア・コリが双方優れたハーピストだったことから、作品2と作品34の「ハープのためのソナタ」数曲と「ソナチネ」6曲、「ハープ協奏曲」4曲などが生まれた。

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