パリを拠点に活躍する菊地砂織が、11月20日にパリのラ・ヴィレットにあるフィルハーモニーホールで行われたコンサートの模様を現地から伝えてくれた。この日のプログラムは、プーランク、ヴィラ・ロボス、チャイコフスキーだった。菊地は、アイリッシュハープの泰斗・菊地恵子の娘だが、渡仏して自己の境地を開いている。5年前、フランス・ロワール国立ペイ管弦楽団と共に、東京・有楽町の国際フォーラム「ラ・フォル・ジュルネ」にオーケストラ団員として凱旋帰国公演を果たした。5年に一度の仏国家試験に受かってから、既に同楽団で10数年のキャリアを築いている。これからも海外でシームレスに活躍する彼女のようなハーピストが、もっと増えてくれることを願いたい。