ブランディ・ヤンガーという黒人女性ハーピストが、NYの最新ジャズやヒップホップ界隈で活躍している話は、これまでもハープライフで度々取り上げてきたが、今度はマディソン・キャリーというモデルも兼ねた黒人女性ハーピストが、このほどアルバムをリリースして話題になっている。「エーテル」と名付けられたデビューアルバムで最も印象的なのが、クラシックとR&B(リズム&ブルース)の融合だ。ビヨンセ、アリシャ・キーズ、リアーナなどのR&B系スターたちの曲とオリジナル、クラシックが並列され、それが何ら違和感なくアルバムに共存している。
6歳からハープを始め、名門カーネギーメロン大学に学び、その間に体操選手としても活躍し、鍛えられた体を基礎にモデル業も行う。まさに、大谷翔平なみの二刀流である。本人曰く、愛に存在する二重性というテーマを据え、言語・懐かしさ・記憶を探り、自らが学んできたクラシックをベースにしながら、大きく影響を受けたR&Bを取り入れ、大胆かつ繊細なアルバムに仕上がっている。アルバムは、スポーティファイその他音楽サービスから聴くことができる。