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【新着】レット・バーンウェルの楽譜を入荷いたしました

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妙なる癒しの世界へ~レット・バーンウェルの楽譜が大量入荷

ヒーリング音楽という分野と向き合う時、その響きに多少の違和感を覚えるのは、たぶんあなただけではない。人によって人生の考え方・バリューは違うし、感受性も異なる。社会に帰属する以上、人は様々なストレスを抱えるが、それに対する耐性も当然各自で違ってくる。万人に有効なヒーリング音楽があったならば、とっくの昔に最も売れる音楽ジャンルとして君臨していたはずだ。あくまでも癒しを求めて音楽を聴き演奏した結果、もしもその音楽によってあなたがストレスを解放できたならば、それこそがあなたのヒーリング音楽なのだ。その一方客観的な事実として、日本でもケルティック音楽やかつてのニューエイジ系音楽、フォーク、そしてグレゴリアン・チャントの大ヒットに端を発したセイクレット音楽の系譜などは単発ブームに終わらず、ジャンル分けが不可能な一種の群像を形成している。これらをわれわれは、十把一絡げにヒーリング音楽と呼んでいるに過ぎないが、ごく一部の本物だけがこの群像を牽引していると言っていい。ましてハープの楽譜の種類がこの分野において少ない中、受け手とすればどんな曲が自分を癒してくれるのか、途方に暮れる向きも多いだろう。

そんな得体の知れない、けれども美しく、清らかで、素朴な味わいの世界へ入ってゆく際、その一助になりうるのが、レット・バーンウェルのスコアだ。彼は本物である。レバー・ハープをメインに演奏しながらも、もちろんグランド・ハープやチェロ、オルガン、ホルンもこなすマルチな才能に恵まれた音楽家であり、クラシックはもちろん作・編曲では教会音楽を手掛けている。教会の音楽というと敷居が高い印象があってなかなか触手が伸びにくいところもあるのだが、その音楽性は神を必要以上に讃えて祭り上げようという崇高さよりも、尊敬できる身近な友人へオマージュを捧げるような敬愛の念を優先しているようにも感じられる。美しいメロディと印象深いフレーズはどれも品位と静謐さに溢れていて、彼の音楽に耳を傾けると、音楽への共感と懐かしさのような感情が湧き上がってくるのが不思議だ。実際、アメリカの南東部を中心に幾つかの地域では、ハープを使う教会でバーンウェルの曲も多く採用されているし、彼の作・編曲を演奏した動画をユーチューブにアップする音楽家たちも少なくない。作・編曲を通じて、特にリスナーを癒してあげようと奇を衒っているわけではないのに、安らぎと寛ぎに心が満たされるのは、根底にバーンウェルの音楽への深い愛があるからだろう。ぜひ、これら珠玉のスコアを、これを機に手にしてほしい。

レット・バーンウェルは、セントルイス音楽院で音楽学士号を取得し、ジョージア大学で大学院博士後期課程を修了。現在、作曲家、編曲者、演奏家、そしてセラフィム・ミュージックの創始者として、レバーとペダル・ハープのための神聖かつ古典的で瞑想的な音楽の楽譜を出版しており、アメリカ国内はもちろんローマ、ヴェネツィア、フィレンツェ、アイルランドで幅広くコンサートを行っている。クラシカルで神聖な音楽のスペシャリストとして、南東ハープ会議、サマーセットフォークハープフェスティバル、ハープ・ジャーニー、ハープ・ギャザリングなどにも出演、とみに名声と需要が高まりつつある。ハープに加えて、チェロ、フレンチ・ホルン、オルガンも演奏。彼は1983年以来、米国南東部を中心に各地でオーケストラと競演すると共に、教会音楽のオーガナイザー/ディレクターを務めている。

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